

平面計画で書いた玄関部を一坪に納める平面計画の結果、その上層に一坪の室空間が生じる事となった訳です。本来ならば特に利用目的が無い場合、物入れとして使う程度の広さ。ここで今回計画の当初より導入計画をしていた書斎スペース(別称男の隠れ家とも呼ぶ!)とそれに便乗して、家庭内LAN環境の導入の実現を目論む訳です。当初よりISDN環境を導入していた事もあり、電話線引き入れをこの書斎に対して行い、更に各室にLAN配線用配管を敷設。その全てをこの一室に収束させた結果、どの部屋でもコンピュータが使える状態を実現。最近「先行配線システム」といった何やら大それた物があるのですが、各室に配管を回しておけば、それを使って将来的にはどのようにでも対応可能となるのです。システムと銘打ったモノを採用すると、ともすればそれは大きな出費に繋がってしまいます。要は、ある程度の柔軟さを目論んでいれば良いわけです。 終わりとして・・・。この物件、白状すると実は私の自宅だったりします。つまり書斎の主は私。小規模で実験的な要素を多々盛り込んだ物を試験的に建ててみた訳です。施工していただいた山口工務店の職人の方々には、わがままな設計を実現するため最後まで頑張っていただいたことありがたく思います。最後に、この物件が竣工した約半年後、山口工務店の頭、山口氏がこの世を去りました。先に書いたように、母屋共々31年来我が家を手がけていただいた匠の手を借り、この物件を建てることが出来たことを心から嬉しく思います。思えば、氏の手による住宅に住まう事はどんな教科書や参考書を読むより一番の学びとなる様な気がします。この先も教えを大切に、技術を心に刻んで行きたいと思います。 |
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